サウナ&車中泊の総合満足度:★★★☆☆ この組み合わせは想像通り
2025年6月某日、梅雨入り前の貴重な晴れ間。40代になってから始めたサウナと車中泊の組み合わせは、今では私の大切な趣味の一つになっている。
今回は地元埼玉県内で、前から気になっていた「さいたま清河寺温泉」へ。そして車中泊の場所として選んだのは、今年3月にオープンしたばかりの「道の駅べに花の郷おけがわ」。新しい施設だから設備も期待できるし、国道17号バイパス沿いでアクセスも良い。
実は今回、諸事情で登山はお預け。でも、サウナと車中泊だけでも十分に心と身体をリセットできる。そんな一人旅の記録を綴ってみたい。
さいたま清河寺温泉で竹林を眺めながらととのう
料金:大人 880円(平日)
清河寺温泉は2023年6月にリニューアルされたばかり。施設自体は2006年開業だから決して新しくはないが、きちんと手入れされていて清潔感がある。

サウナ室の温度は89度とやや低め。ただ、体感はそれ以上でしっかりと暑さを感じる。テレビは設置されているが、会話は禁止。静かにじっくりと汗をかける環境だ。私のような40代には、この温度設定がちょうど良い。
水風呂は15度。冷たすぎず、ぬるすぎず、絶妙な温度設定。しかも嬉しいことに、飲み水が水風呂のすぐ横に設置されている。冷たい水で喉を潤しながら、交互浴を楽しめる。
そして、この施設の最大の魅力は露天スペースの休憩席だ。外には8席のイスと2つのベンチ、さらに3~4人が横になれそうな畳風の小上がりまである。目の前に広がる竹林を眺めながらの外気浴は格別。風に揺れる竹の音、葉擦れの音が心地よいBGMとなって、深いリラックス状態へと導いてくれる。
温泉も充実している。寝湯や炭酸泉もバッチリ!特に「生源泉湯」は必浴。38.3度の源泉をそのまま湯船に入れた贅沢な浴槽で、加温・加水・循環を一切していない。ぬるめだが、じんわりと身体の芯から温まる不思議な感覚。サウナの合間に入ると、より一層ととのいやすくなる。
そしてお風呂上りに!!くいっと!したいところをぐっとこらえてノンアルコールで!まだ運転があるので仕方ない!



道の駅べに花の郷おけがわで快適仮眠
料金:無料
サウナでしっかりととのった後は、車で約20分の道の駅へ。2025年3月27日にオープンしたばかりの埼玉県21番目の道の駅だ。

まず驚いたのはトイレの綺麗さ。オープンして間もないこともあり、設備は最新式。24時間利用可能で、清掃も行き届いている。ただし、ドアがないタイプなので、これから夏場は虫が入ってくる可能性がある。それでも、車中泊にとってトイレの清潔さは最重要ポイントの一つ。この点では申し分ない。


駐車場は237台分と十分な広さ。しかも複数のエリアに分かれているため、探せばフラットな場所も見つけられる。トラックの駐車エリアとは分離されているので、エンジン音に悩まされることも少ない。

国道17号バイパス沿いという立地上、交通量はそれなりにある。深夜でも車の走行音は聞こえてくるが、慣れてしまえばさほど気にならないレベル。むしろ、完全に静かすぎる場所より、適度な生活音がある方が安心感がある。
今回は下見も兼ねての訪問だったが、施設内には地元の特産品を扱う物販施設や、埼玉県産の食材を使った飲食店も充実。朝食をここで調達することもできそうだ。
特に印象的だったのは、「食のテーマパーク」をコンセプトにしているだけあって、おにぎり専門店やベーカリー、海鮮丼の店など、バリエーション豊かな飲食店が揃っていること。次回は早朝から営業している店舗で、地元の味を楽しんでみたい。
今回のサウナ&車中泊旅は、移動距離も短く、気軽に楽しめる組み合わせだった。清河寺温泉の竹林を眺めながらの外気浴は、日常の喧騒を忘れさせてくれる贅沢な時間。そして、新しくオープンした道の駅での仮眠は、想像以上に快適だった。
40代になって始めたこの趣味。仕事に追われた20代、独立して24時間ビジネスのことばかり考えていた30代を経て、ようやく自分と向き合う時間を持てるようになった今、こうして一人の時間を楽しめることに感謝している。
登山も加われば「登って、ととのって、眠る」の完璧な流れになるが、今回のように「ととのって、眠る」だけでも十分に心身のリセットができる。これからも無理のない範囲で、自分のペースでこの趣味を楽しんでいきたい。